NSC製装置の特徴,強みは溶接技術からくる完成度の高さ

NSC製装置の特徴・強み

NSC製装置の特徴

当社の装置事業の基礎となる株式会社シンワ(兵庫県伊丹市森本1-117-1)は1978年設立のウェットプロセス装置に特化した装置メーカーでした。

 

2018年に株式会社シンワより事業譲渡を受け発足したのが(株)NSCエンジニアリングです。更に2022年に親会社との合併を経て、装置事業に特化した(株)NSCのエンジニアリング本部とし再スタートしました。

 

40年に渡り蓄積された薬液などの流体を使用するウェット系装置の設計・製作ノウハウに加え、NSC独自の無機化学、有機化学、電気化学を用いた表面処理技術を兼ね備えている事が当社の特徴になります。

POINT他社であれば「高濃度薬液」を理由に難色を示される場合でも、当社では設計・製作共に対応可能なケースがあります。

NSC製装置の5つの強み

1. 大型製品を均一にエッチングできる

大型製品を均一にエッチングできる装置
1500×1850mmサイズのガラス基板のケミカルエッチングにおいて、同一ガラス基板の面内板厚精度はR10μm以下を達成可能です。
この技術は金属エッチングにも応用できます。
(※1ミクロンは1000分の1ミリ)

 

2. サンプル試作処理が可能

サンプル試作処理
当社では薬液を用いたサンプル処理にも対応しています。
お客様による検証評価後に安心して装置をご購入いただけます。

 

3. カスタマイズが得意

カスタマイズ装置
当社から出荷する装置の9割がお客様のご要望に合わせたカスタマイズ製品です。
一品からのカスタム装置は勿論、専用治具やドラフトチャンバー、作業台などの付帯設備の設計・製作にも対応しています。

 

4. 耐薬品性能・耐食対策が完璧

耐薬品性能・耐食性が不足した設備
使用薬品情報より、必要な耐食性の機能を備えた材料選定や機械的な対策を能動的に対応します。
強酸、強アルカリでも問題なく、装置本体のみならず制御盤などの電装機器まで保護します。

 

5. 高品質な製品しか出荷しない管理体制

ISO9001認証ロゴ
機械設計、電気設計、ソフト設計、部品加工、溶接、ユニット製作、装置組立、試運転まで一貫して自社対応しています。
自社一貫製作の利点は品質管理が行き届く点です。ISO9001の管理基準に準拠しています。

NSC製装置のこだわり

ウェット装置に限った話ではありませんが、産業用生産装置で一番重要な事は装置の安全性です。

 

ウェット系プロセス装置においての安全性とは一体何でしょうか?

 

全て挙げればキリがありませんが、装置の安全性を保証するうえで当社が重視しているのは、材料選定及び樹脂溶接の施工品質です。

 

例えば、薬液を貯液する樹脂製タンクを納入するにあたり、不具合があれば危険な薬液が外部に漏れて、お客様の工場内は大変な事になってしまいます。

 

そうならない為にも、当社では以下の基準を設けています。

 

樹脂材料は実績品のみを使用

薬液種類・濃度別に使用実績のある材料を厳選ウェット装置を構成する樹脂材料として、下記材料を使用します。

よく使う樹脂材料

  1. PVC=ポリ塩化ビニル
  2. PP=ポリプロピレン
  3. PE=ポリエチレン
  4. PET=ポリエチレンテレフタラート
  5. PTFE=ポリテトラフルオロエチレン(4フッ化)
  6. PCTFE=ポリクロロトリフルオロエチレン(3フッ化)
  7. PVDF=ポリビニリデンフルオライド(2フッ化)
  8. PFA=テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体
  9. ETFE=テトラフルオロエチレン・エチレン共重合体

特に1番、2番のPVCやPPは安価で加工性が良い事から使用頻度も高く、PVCひとつ取っても世界中には沢山の材料メーカーが存在します。

 

そして同じPVCという名称でも、材料メーカーが違えば含有する組成も変わり性能が異なります。

 

単なる水を流すだけなら「安さ」だけを追い求め、海外製の格安材料を使用すれば良いのですが、危険物である薬液を使用する場合、耐薬品性能及び材料の品質の安定性が重要になります。

POINTケミカルによる表面処理加工をしている、NSCグループ会社の成功事例・失敗事例から学び、当社では信頼性の高い材料を使用しています。

 

プラスチック溶接技能者資格

高品質な樹脂溶接作業高品質な樹脂溶接作業
当社ではプラスチック溶接技能者の有資格者による溶接作業を行っています。

 

当該資格試験が重視するのが溶接強度です。「JIS Z 3831:プラスチック溶接技術検定における試験方法及び判定基準」に沿って審査されます。

 

プラスチック溶接技能者資格の有効期間は3年です。3年毎に更新試験を受験し、技術者の技能レベルが維持できているかどうか客観的に確認しています。

 

POINT社内的な作業者認定基準だけでなく、権威ある第三者機関の認定を受けてこそ技能の裏付けが可能です。当社は一般社団法人日本溶接協会を利用しています。

 

作業標準書

樹脂溶接の作業標準書
樹脂の種類及び製作対象物によって最適な樹脂溶接作業内容は異なります。

 

◆薬液を常時溜めているタンク。
◆薬液が通り高い圧力が掛かる樹脂配管。
◆圧力変動の少ない単なる水が通る配管。

 

など、危険度の違いから樹脂溶接の施工要領も変わってきます。

 

また、当社の作業標準には溶接強度を維持したまま、いかに美しく溶接するかという部分にもフォーカスし、美観を損なわない装置製作を心掛けています。
 

装置の出荷前試運転では純水を使用

装置の出荷前試運転で使う純水
出来上がった装置を工場出荷する前に水での試運転を行います。試運転で使用する水は不純物の多い市水や工業用水ではなく、純水を使用しております。

 

装置内部のコンタミ残留を抑制し、綺麗な状態を維持したままお客様の工場へ納品させていただきます。

 

 


お客様が購入する装置は何年も長期にわたり、お客様に利益を生み出す大事な生産装置になります。

 

装置が停止すれば、利益を生み出すどころか生産納期の遅延などのリスクに繋がります。

 

当社では長期的な視点で故障しにくい装置を出荷するという方針のもと、安全仕様を満たしつつ装置価格を最小限に抑えるものづくりに取り組んでおります。

 

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